2019~2020年頃の副業ブームをきっかけに、副業で動画編集を始める人が増えました。
クラウドソーシングサイトには動画編集案件がゴロゴロ転がっていたし、Webライターに比べて報酬単価も高かったため、“動画編集は初心者でも稼ぎやすい副業”として人気がありましたね。
でも、現在どうでしょう。。
以前に比べると、副業で動画編集を始める人は減った印象があります。その原因は、動画編集は以前ほど稼げる副業ではなくなった…からでしょう。
本ページでは「動画編集が稼げなくなった原因」と「これから動画編集で稼ぐために必要な戦略」について解説します。
動画編集が稼げなくなった主な原因3つ
「最近は動画編集で稼げなくなった」「そもそも案件がない/受注できない」という人が増えています。
その原因は、以下のとおり。
- 動画編集は「簡単」なことがバレた
- 動画編集の案件単価が増えた
- 動画編集の継続案件が少なくなった
1つずつ見てみましょう。
①:動画編集は「簡単」なことがバレた
「動画編集は難しい」「素人に動画編集はできない」と思っている人は多いのではないでしょうか。
でも実際には、Adobe社が提供するPremiere Pro(アドビプレミアプロ)を使えば、あれでも高クオリティーの動画編集ができてしまいます。
※動画編集ソフトの使い方は勉強する必要があります。
慣れるまでは大変です。でも、1週間ほどイジってれば何となく使い方に慣れてくるし、1ヵ月後にはそれなりの動画編集をできるようになります。
たとえば、以下のツイートをご覧ください。
動画編集を始めて1ヶ月くらいの頃に自分で撮影した素材を初編集しました🎥✨
✅撮影場所:貴船神社
✅撮影時間:1時間
✅編集時間:8〜10時間プレミアプロの立ち上げ方すら分からなかった僕でも1ヶ月でここまでできました😆#動画編集 pic.twitter.com/V6JVqsWioa
— たびの@海外ノマド(帰国中) (@tabinomad2020) September 23, 2021
動画編集って、やってみると意外と誰でもできちゃうもの。
その結果、「副業で動画編集始める人が増えた」だけでなく、これまで動画編集を外周していた企業も「外注するよりも自社で編集した方がコスパが良い」ことに気付き始めました。
つまり、「動画編集者が増えたにもかかわらず、動画編集案件数が少なくなった」という状況になったことが予想されます。
➁:動画編集の報酬単価が下がった
動画編集のお仕事(案件)は、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトを使って受注することができます。
しかし、サイト経由で受注できる動画編集の報酬単価は下がっています。
✓動画編集の報酬単価が下がった原因
- 動画編集を外注していた企業が自社で動画編集を行うになった
- 個人Youtuberの急増により、低単価の動画編集案件が急増した
副業ブームによって動画編集に注目が集まる以前は、企業が動画編集者をクラウドソーシングサイト経由で募集するケースが多かったです。
企業は予算を組んで動画編集者を募っているため、報酬単価も高め。しかし、企業が自社で動画編集を始めたことにより、高単価案件が激減。
その一方、個人Youtuberが急増したことで、低単価の案件が急増しました。
さらに、副業で動画編集を始めた人が増えたため、低単価案件の取り合いが始まり、さらに報酬単価が下がる…という悪循環が現在も続いている状況です。
➂:動画編集の継続案件が少なくなった
動画編集だけでなく、副業ブームによってYoutubeを始める人も急増しましたね。
ただし、Youtubeってめっちゃ大変な仕事です。企画・構成・撮影・編集…これらの作業をすべて1人でやるのは、ほぼほぼ無理。
しかもYouTubeは、毎日更新しなければ視聴者が付いてこないため、なかかな成果がでない。
そのため、一攫千金?を狙って毎日更新のために編集を外注するYoutuberも多かったはず。それでも成果(収益)を得るのは一握り。
これまで継続案件を受注していたことで安定的に稼げていた人も、クライアントが外注を止めて稼げなくなったはず。
このように、副業としての動画編集は徐々に下火になり始めているのが現在の状況でしょう。
動画編集で稼げない人の特徴【改善すれば稼げる】
「動画編集は稼ぎ難くなっている」のは事実でも、それでも動画編集で稼いでいる人もいますよね。
稼げない人には共通点があります。稼げない原因を改善することで、動画編集はまだまだ稼ぐことが可能な副業になるでしょう。
動画編集で稼げない人の特徴は、以下のとおり。
- 基本的な動画編集スキルが足りていない
- ポートフォリオを作っていない
- 作業効率が悪い
1つずつ見てみましょう
①:基本的な動画編集スキルが足りていない
動画編集で稼ぐために、高度な編集スキルは必要ありません。
たとえば、「月10万円くらいを稼ぎたい」という人が必要な編集スキルは以下の3つで十分でしょう。
✓基本的な動画編集スキル
- カット : 動画の必要な部分を切り出す
- テロップ入れ:動画に字幕(テロップ)を入れる
- BGM & 効果音:動画に背景音や動きに合わせて効果音を付ける
上記の3つが基本的な編集スキルを身に付ければ、動画編集で稼げるようになります。
逆に言えば、上記の基本的な編集スキルがなければ動画編集で稼げない、ということ。
もし「独学で続けられる自信がない…」という人は、デジタルハリウッド(通称:デジハリ)というクリエーター育成スクールが提供するオンライン講座:Adobeマスター講座を受講してみるものあり。
- 自宅で学べるオンライン講座
- 46時間の基礎動画教材
- プロ講師による課題添削
- Adobe CCの年間ライセンス
- 受講料金:39,980円/年
Adobeマスター講座では。動画編集に必要な有料ソフト(プレミアプロなど)が使い放題、さらに基礎動画教材やプロ講師の課題添削などを受けることができます。
動画編集ソフトを単体で購入するよりもコスパが良いので、副業で動画編集したい人にはおすすめです。
※通常価格よりも45%も安く購入できます
詳しくは、【知らないと損】副業で動画編集を始めるなら『Adobeマスター講座』を要チェック!を参考にしてみてください。
➁:ポートフォリオを作っていない
ポートフォリオとは、自分の実績や制作し動画などをまとめた「作品集」のこと。
動画編集のお仕事を受注する際に、クライアントに対して「自分はこういう動画編集ができます!」とアピールするためのものです。
✓クライアントが動画者を選ぶ際の基準(例)
- どのような実績があるのか…
- どのような人物なのか…
- どのような動画編集ができるのか…
何ができるのかわからない、提示してくれない人にお金を払ってお仕事を任せようと思いますか?
最低限のビジネスマナーややる気があるのは当然。そのうえで「自分はこんな編集ができます!」という実績をアピールできなければお仕事の受注は難しいでしょう。
※お仕事を受注できなければ稼げません。
ポートフォリオは、クライアントが採用する/しないを決める選考時の判断材料です。
動画編集に限らず、個人でお仕事を受注する場合、自分の実績をクライアントに提示するためにポートフォリオは必須です。
「ちょっと面倒だな…」と思うかもしれませんが、ポートフォリオの有無が動画編集で稼げるかどうかの分かれ道です!
➂:作業効率が悪い
あなたの動画編集スピードはどれくらいですか?
動画編集で稼ぐためには、時給換算2,000円以上の動画編集スピードは欲しいとろこです。
例)1案件5,000円の動画編集の場合
- 5時間で編集完了&納品:時給1,000円
- 2.5時間で編集完了&納品:時給2,000円
時給2,000円相当の編集スピードがあれば、1案件5,000円のお仕事を月20件受注&納品できれば月収10万円です。
※1日2時間弱の作業時間で副業収入10万円達成です。
作業効率をUPするためには、慣れが重要。つまり経験を積めば積むほど、動画編集数が増えれば増えるほど、作業効率はUPします。
もしくは、動画編集用パソコンのスペックも重要な要素になるでしょう。
✓動画編集に必要なPCスペック
- CPU:corei7以上
- メモリ:16GB以上
もし「動画編集中にフリーズして作業が進まない…」という人は、上記のスペックを満たしていない可能性があります。
特に、ビックカメラやAppleストアなどの店頭で販売されているパソコンの多くは「CPU:core i5」+「メモリ:8GB」です。
動画編集に必要な最低スペックを満たしていないのでご注意ください。
動画編集用PCのスペックについては、【初心者向け】失敗しない動画編集用パソコンの選び方(ノートPC編)のページを参考にしてみてください。
動画編集で稼ぐためには差別化が必要【+αで稼げるようになる!】
これから先、動画編集で稼ぐためには戦略だ重要。
その戦略の1つが、差別化です。
動画編集スキル+αを提供できる動画編集者を目指しましょう!
具体的には、以下のようなイメージです。
- 動画編集+ナレーション
- 動画編集+料理
- 動画編集+Vlog
- 動画編集+商品レビュー
- 動画編集+アニメーション
1つずつ見てみましょう。
①:動画編集+ナレーション
特に女性の動画編集者におすすめ。
たとえば、ランサーズで募集されている案件には、動画編集とは別に「ナレーション」の案件があります。
台本を読むナレーションや、実況中継のナレーションなどのお仕事が募集されています。これらのナレーションは、基本的に動画に入れるための音声として使われます。
参考までに、ナレーション後撮りの素敵なVlog動画をご紹介します。
海外旅行のVlogが素敵なHaruさんの動画です。
Haruさんは動画編集も自分でされているようですが、後撮りのナレーションがめっちゃ素敵です。
「動画編集+ナレーション」は今後需要が伸びると思います。
➁:動画編集+料理
下記は、私が動画編集を始めて2ヵ月目に受注した動画編集案件です。
具体的なお仕事内容は、指定された食材を使った調理風景を撮影し、5分程度の動画に編集する、というもの。つまり「料理ができる」ことが採用の条件でした。
たとえば、以下のような案件もありました。
「料理関係の案件なら絶対ゲットする!」という気持ちで、料理動画に特化した動画編集者になるのも1つの戦略です。
「動画編集+料理」はおすすめです。
➂:動画編集+Vlog
Vlog系は需要がありますね。
たとえば、ココナラで「Vlog」と検索をすると、以下のような動画編集案件が見つかります。
具体的なお仕事内容を1つピックアップしてみましょう。
ここで注目すべきは、最後の「提案の際のお願い」です。
つまり、動画編集の中でも「Vlog系の編集実績がある人」を求めているってことです。
さらに、Vlogは継続案件を受注しやすい分野なので、「動画編集+Vlog」で差別化していくことで受注できる案件数は多くなるでしょう。
特に、コロナ終息後は海外旅行需要が急増することが予想されるため、海外旅行のVlog案件は増えることが期待できます!
④:動画編集+商品レビュー
以下のコーヒーメーカーのレビュー動画を見てみましょう。
商品のレビュー動画は、動画編集者としてのポートフォリオになるだけでなく、Youtubeで収益化、もしくは商品のアフィリエイト(アマゾン・楽天アフィリエイト)で収益化することも可能でしょう。
つまり、一石三鳥!
自分が好きな商品を取扱うことで、楽しみながら動画編集を続けられます。
さらに、動画だけではなく、レビュー記事をブログにすることで、ブログとしての収益化も狙えるでしょう。
≫【副業ブログの始め方】なぜお金が稼げる?僕にもできる?をすべて教えます
「動画編集+商品レビュー」は、動画編集だけでなくYoutubeやアフィリエイト、ブログなどに横展開できるため、いろんな副業ビジネスにチャレンジしたい人におすすめです。
⑤:動画編集+アニメーション
アニメーション動画の需要が伸びています。
たとえば、以下のようなアニメーション動画を見たことないでしょうか。
このようなアニメーション動画は、VYOND[ビヨンド]という動画編集ソフトで作ることができます。
ただし、VYOND[ビヨンド]の月額料金はやや高め。公式サイトから購入する場合の料金は以下のとおりです。
月額契約 | 年間契約 | 商業ライセンス | |
Essential Plan | 49ドル | 299ドル | なし |
Premium Plan | 89ドル | 649ドル | あり |
Professional Plan | 149ドル | 999ドル | あり |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
商業ライセンスとは、VYOND[ビヨンド]を使って作成した動画を他社に販売する権限のこと。つまり、商業ライセンスなしのEssential Planは、作成した動画を販売(クライアントへ納品)することができません。
※Essential Planで作成した動画にはVYONDのロゴが付きます。
副業でVYONDを使ったアニメーション動画制作を始める場合、Premium Plan以上で契約する必要があることは覚えておきましょう。
まとめ:動画編集で稼げなくなった人は「+α」を身に着けて!
2022年以降、副業で動画編集を続けるためには、「基本的な動画編集スキル+α」が必須です。
“自分の強み”を強化して、他動画編集者(ライバル)との差別化ができれば、動画編集はまだまだ稼げる副業です。オワコンではありません!
本ページでは、以下の5種類の+α(差別化戦略)を紹介しました。
- 動画編集+ナレーション
- 動画編集+料理
- 動画編集+Vlog
- 動画編集+商品レビュー
- 動画編集+アニメーション
これらを実践すれば必ず稼げる!という保証はありません。
ただし、現状で「動画編集を始めたけど稼げていない…」という人は、自分のスキルに付加価値を付ける必要があるでしょう。
実績ゼロにもかかわらず、1件10万円の動画へんしゅう案件を受注できたのは運が良かっただけかもしれません。でも、“料理ができたことが案件獲得に繋がった”ことは事実です。
≫【ホリエモン月収14万円炎上を検証】素人が動画編集してみた結果…月○○円稼げた!
※動画編集を始めたきっかけは、ホリエモン氏の炎上ツイートでした。
副業で動画編集を始める人は増えています。さらに動画編集が稼ぎにくくなっていることも事実です。
だからこそ、「○○なら任せてください!」という自分の強み(+α)をアピールできる動画編集者になることは大切です。
私も絶賛勉強中です!
がんばりましょう!