Webライターは「文章で信頼を得る」お仕事です。
クライアントの信頼を得られる提案文を書かなければ、お仕事を受注することはできません。
もし、「応募しているのに採用されない…」と悩んでいるなら、その原因は提案文にあるかも。
例えば、以下のような提案文をどう思いますか?
はじめまして。
○○と申します。
普段はインテリア関係のお仕事をしています。
本職以外でも個人で自立できるスキルを身に着けたいと思い、副業でWebライターを始めました。
Webライターの経験はまだまだですが、精一杯がんばりますのでよろしくお願いします!
このような提案文を書いている人は要注意。今すぐ改善が必要です。
本記事では「Webライター初心者のための提案文の書き方」について解説します。
※例文もご紹介しますのでテンプレートとしてご利用ください。
Webライターの提案文の書き方
提案文は「一次試験」です。
提案文は適当に書いたり、テンプレを使い回すだけじゃダメ。
クラウドソーシングサイトで気になる案件を見つけた時は、以下のポイントを意識して提案文を書いてみましょう。
- プロフ写真と名前は適当ではダメ
- 応募動機を明確にする
- クライアントが知りたい情報を書く
- ネガティブワードは書かない
- 箇条書きを意識する
- 納品までのスケジュールを書く
では、順番に解説します。
提案文の書き方①:プロフ写真と名前は適当ではダメ
「始めまして。名無しです。」という人にお仕事をお願いしたいと思いますか?
クラウドソーシングを利用するからと言って、プロフィールは適応でOKというわけではありませんよ。単価が低くても、一度きりの取引であっても、契約が成立する以上は信頼関係が大事。
クライアントに「この人に仕事お願いするはちょっと…」と思われるようなプロフィール画像、名前を使うのはNGです。気を付けてください。
提案文の書き方②:応募動機を明確にする
気になる案件を見つけて「応募してみよう!」と思った時、なぜその案件に応募してみようと思ったのかを言語化してみてください。
ただし、応募理由は募集内容に合ったもの、クライアントの期待に応えるものでなければいけません。いくつか例を見てみましょう。
応募動機の例
- ○○についての知見、経験があるため、本案件のお役に立てると思います
- ○○の仕事をしていた経験があり、実態県ベースの記事を書くことができます
- ○○に精通しているため、一次情報を提供することが可能です
つまり、クライアントに”あなたにしか提供できない価値”を伝えることがが大事。
ちなみに、応募動機はちょっとだけ“脚色”を加えるのがポイントですよ。
提案文の書き方③:クライアントが知りたい情報を書く
採用されたい気持ちが溢れて、提案文をダラダラ書くのは逆効果。提案文の中身を読まれることなく不採用となる可能性があります。
提案文は「クライアントが知りたい情報を“簡潔”に書く」のがポイントです。
クライアントが知りたい情報
- 募集内容についての知識や経験があるか
- どのような実績があるか
上記2つは必ず提案文に書かなければいけない必要最低限の内容です。
Webライターを始めたばかりで実績がない人は、まずは低単価の案件に応募しまくって実績作りをする必要があります。
「そんな割に合わない低単価の仕事なんてやってられないよ…」と思う気持ちもわかりますが、クラウドソーシングサイトで案件を受注するためには実績が重要。
まずは、“稼ぐことよりも実績を作ること”が採用されるWebライターになるためのポイントです。
≫ Webライターは稼げない?クラウドソーシングで受注できない人の特徴
※初心者は稼ぐことより実績作りを意識しましょう。
提案文の書き方④:ネガティブワードは書かない
例えば、以下のワードは提案文やプロフィールに書いてはいけないNGワードです。
提案文で避けるべきNGワード
- 初心者/未経験
- 副業/副収入
- 頑張ります!
Webライターを始めたばかりの頃は「初心者ですが一生懸命頑張ります!」と書きたくなる気持ちもわかります。でも、これは「報酬額に似合った仕事はできないけど許してね」と言っているようなものです。
また「副業でWebライターをしています!」と正直に言うのも避けた方が良いでしょう。なぜなら「本業が忙しいから片手間で仕事するけど許してね」というように解釈されてしまうかもしれませんので。
お仕事を受注する以上、プロとしての自覚を持つことが大切。
とはいっても、本当に未経験であれば不安なことも多いと思います。そのような場合は報酬単価は低くなってしまいますが「未経験・初心者OK」の案件を探して経験を積みましょう。
提案文の書き方⑤:箇条書きを意識する
職歴や得意ジャンルなどの情報はわかりやすく「箇条書き」でまとめましょう。例えば、以下のような感じで。
これまでの職歴
- 販売促進・マーケティング
- イベント運営・主催
- Webライティング・編集
得意ジャンル・専門ジャンル
- 食品販売
- 飲食店PR
- 旅行・観光情報
なお、上記の名用を深掘りする必要はありません。
クライアントが提案文をパッと見た時、「この人は今回の募集案件にマッチしていそうだな」と思ってもらえればOK。
あまりにも情報量が多いと、クライアントに読んでもらえない可能性が高くなるため“余計なことは書かない”ことも提案文のポイントです。
提案文の書き方⑥:納品までのスケジュールを書く
「採用後に連絡が取れなくなる」「納期に遅れる」さらには「指示した内容に沿わないものが納品される」などのトラブルを経験しているクライアントは少なくありません。
そのため、万が一のトラブルが発生した場合の対処法を提案文に明記しておくことで、クライアントに「この人なら大丈夫そうだな」と思ってもえる効果が期待できます。
例えば、以下のような自己PRを書いておきましょう。
自己PRポイント
- 連絡事項のメールのやりとりは即日中(遅くても24時間以内)に行います。
- 納期は厳守いたします。
- 万が一、記事に修正が必要な場合は迅速にご対応させていただきます。
ただし、信用してもらえるかどうかの基準は過去の実績・評価でほとんど決まるということは覚えておきましょう。
※初心者は複数サイトを利用するのがおすすめ。
【例文】月10万円稼ぐWebライターの提案文
提案文の例をいつくか紹介します。
なお、提案文はご自身の経験や得意分野、防臭されているジャンルによってアレンジが必要になります。
「もし自分だったら…」ということを想定しながら参考にしてくださいね。
提案文の例①:『WordPressブログの副業』について
以下の募集に対する提案文を考えてみましたので、ご参考にしてみてください。
はじめまして。
○○と申します。
この度、貴社の「WordPressブログでの副業(アフィリエイト)」に関する募集を拝見しご連絡いたしました。
私は現在、WordPressを使ったアフィリエイトブログを運営しており、これまでにXserver, mixhost, ConoHa WINGを使用した経験があります。そのため、WordPressブログに関する実体験を基にした記事を作成することができるため、本案件のお役に立てると思い応募させていた次第でございます。
参考までに、私が運営しているブログを記載しておきますので、選考の判断材料にご検討ください。
https://tabinomad.com
なお、WordPressへの直接入稿も対応可能でございますので、ご希望の際はぜひお申し付けください。
【これまでの職歴】
– 販売促進・マーケティング
– イベント運営・主催
– Webライティング・編集
【得意ジャンル・専門ジャンル】
– ブログ・SEO
– 副業・転職
– 退職代行
【自己PRポイント】
– 連絡事項のメールのやりとりは即日中(遅くても24時間以内)に行います。
– 納期は厳守いたします。
– 万が一、記事に修正が必要な場合は迅速にご対応させていただきます。
なお、○○日までにご依頼頂けた場合、○○日までに初稿を納品させていただく予定です。その後、修正が必要な個所があれば○○日までに対応いたします。
以上、よろしくお願いいたします。
Webライター案件を獲得できない提案文の共通点
「クラウドソーシングサイトに登録しているけどまったく採用されない…」という人には共通点があります。
以下に当てはまっている人は今すぐ改善しましょう。
- プロフ写真と名前が適当
- 募集内容に合わないテンプレを使用
- 実績がない
1つずつ解説します。
共通点①:プロフ写真と名前が適当
プロフ写真が「ない」「風景」「食べ物」など。。
「顔出ししなければ採用されない」という訳ではありませんが、採用される確率は下がるでしょう。もし「副業禁止」などで顔出しNGの場合は、顔のアイコンなどをおすすめします。
また、名前は本名を名乗ってください。以下の例を見てください。
例1)はじめまして。木村拓哉(きむらたくや)と申します。
例2)はじめまして。kimutaku1990と申します。
さて、どちらが信用できそうなライターですか?
Webライターは「文章で信頼を得る」お仕事です。
プロフィールや挨拶の1つを取っても「読み手がどう思うか?」を考えて文字を書く気配りが大切です。
共通点②:募集内容に合わないテンプレを使用
これはホントに気を付けた方が良いですよ。。
募集内容とは全く関係ないサンプル記事を送っていたり、募集内容読んでないよね?っていう提案文を送る人が多すぎです。。
提案文は「一次試験」です。
新着案件に対してテンプレ提案文を送りまくっている人は、センター試験にサイコロ持参で挑んでいるのと同じですよ。
例えば、以下のようなテンプレの提案文を送る人をよく見かけます。
添付されたGoogleドキュメントの記事が募集内容とは全然違う内容の記事だし、「プロフィールに記載のジャンル」って言われても、わざわざプロフィールのページ開かなきゃいけないの?って思っちゃいます。。
提案文を見れば、「この人は募集内容を読んでないな…」ってすぐバレます。
まさに、センター試験で問題文を読まずにサイコロふって回答しているのと同じ。そりゃ採用されるわけないですよ。。
ちなみに、“テンプレを使っちゃダメ”という訳ではありません。募集内容に応じてアレンジが必要ということです。
共通点③:実績がない
実績がなければ採用される可能性は低いです。。
クラウドソーシングサイトを利用して仕事を受注するためには、過去の実績が何よりも重要。実績なしで稼ぎ始めることは無理。。
とはいえ、始めは誰でも実績ゼロですよね。
つまり、「0→1」をどうやって突破するか、その戦略がWebライターとして稼ぐためには重要になります。
以下では、「0→1」を突破する戦略について解説します。
実績0のWebライターが「0→1」を突破する方法※提案文以外を改善!
結論、実績がないなら実績を作ればいいだけ。
実績0のWebライター初心者は、以下の方法で実績作りをしてみましょう。
- 募集内容の報酬額より低い見積もりで応募する
- 文字単価0.5~1.0円の案件に応募しまくる
- ブログ運営を始める
1つずつ見てみましょう。
方法①:募集内容の報酬額より低い見積もりで応募する
例えば、文字単価1.0円、1記事5,000文字で募集されている案件の場合の報酬額は5,000円ですね。
ただし、システム手数料別の場合、クライアントはシステム手数料込で6,000円を支払うことになります(10万円未満の報酬の場合、システム手数料は20%)。
このような案件に対し、“システム手数料込みで3,000円”という見積額で応募(提案)してみましょう。
つまり、募集案件の報酬額より低い見積額を提示することで“受注率がUPする”可能性があります。
ちなみに、システム手数料込みで3,000円の場合、手取り額は2,400円です。5,000文字の記事を書くのに5時間かかるとすると、時給換算で480円。
このように思う人もいると思いますがクラウドワークをする以上、「実績は買ってでも作った方が良い」
実績ゼロのまま採用されない提案文を送り続けるよりも、時給480円でもお仕事受注して実績を作った方が稼げるようになるまでの時間は早いですよ。
Webライターで稼げるようになる人は、戦略的に実績作りをしていることを覚えておきましょう。
方法②:文字単価0.5~1.0円の案件に応募しまくる
案件内容に合った突飛な経験を持っているか、一次情報を提供できる知識・経験があれば、実績ゼロのWebライターでも文字単価1.0円以上の案件に採用されるかもしれません。
でも、そんな知識・経験がない場合、文字単価1.0円以上は厳しい。。
つまり、Webライター中級者以上が応募しないような低単価案件を狙うこと。
当然、時給換算すればタダ働き同然のような案件をこなさなくなるケースもあますが、「実績は買ってでも作った方が良い」です。
※大切なことなので何度でも言います。
ただし、5件程度の実績が付けば、文字単価1.0円以上にチャレンジしましょう。
文字単価0.5~1.0円の案件を受ける理由は実績作りのためです。ずーっと低単価案件を受け続ける必要はありませんよ。
方法③:ブログ運営を始める
低単価案件で実績を作る以外の方法として、自分のブログを実績にする方法があります。
提案文に実績としてブログを載せることができれば、クラウドソーシングサイト内での実績がゼロでも、Webライターして採用したいと思うクライアントはいるはずです。
ただし、アメブロのような日記ブログを書いていても実績として評価されないでしょう。
Webライターを始めるならブログも同時に開設しておくことをおすすめします。
ブログの開設方法については以下のページで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
https://tabinomad.com/blog-how-to/side_business/
※ブログはワードプレスで作りましょう!
まとめ:Webライターの提案文は一次試験!
Webライターは「文章で信頼を得る」お仕事です。クライアントの信頼を得られる提案文を書かなければ、お仕事を受注することはできません。
でも、始めは誰でも同じ失敗をするので大丈夫。
Webライティングスキルを身に付けるには経験と時間が必要ですが、提案文は今すぐ改善することができます。まずは以下を参考にして、あなた自身にカスタマイズした提案文を作りましょう。
Webライターの提案文の書き方
- プロフ写真と名前は適当ではダメ
- 応募動機を明確にする
- クライアントが知りたい情報を書く
- ネガティブワードは書かない
- 箇条書きを意識する
- 納品までのスケジュールを書く
10件の募集案件に応募して1件でも採用されればラッキーだと思いましょう。つまり、採用されないのが普通です。
1日1回は募集案件をざっとチェックして、「書けそう!」と思った案件には応募するように心がけましょう。ただし、テンプレの使い回しはNGです。
それでも全然採用されない…という場合は“実績がない or 少ない”ことが原因でしょう。
その場合は、まずは実績を作ることから始めてみてくださいね。